11月の主題「3歳児 神さま ありがとう」「4.5歳児 気付く」

 秋が深まり、園庭の木々も少しずつ色づき始めました。風に舞い落ちる赤や黄色の葉っぱに気付いた子どもたちは、自然物を自由に使っておままごとをしたり、自分なりに工夫して葉っぱの使い方を考え友だちとの遊びを深めています。
 11月は、感謝の月です。園では収穫感謝礼拝をお献げし、神さまからいただいた、さまざまな恵みに感謝します。園では、収穫感謝礼拝に合わせて、教会信徒の方が子どもたちのために豚汁を作ってくださることになっています。野菜を育ててくれた農家の方、作ってくださった信徒の方、たくさんの人が手をかけて私たちの命を繋いでくだっていることを知り、食べ物を大切にする気持ちを育てて行きたいと思います。ご家庭では「豚汁なんて食べない」と目もくれないお子さまもいることでしょう。でも、不思議なことに幼稚園では食べ驚かれることがあります。友だちの食べているところを見て、ちょっとだけ食べてみようかな…という気持ちになり、食べたみたら案外美味しくて、結果的には全部食べちゃったというお子さまもいます。その後は先生にも褒められ嬉しくなり「お家でも作って!」とリクエストがあったと喜んでいる保護者の方もいらっしゃいました。
 これから少しずつ寒くなりますが、たっぷり栄養をつけて風邪に負けないからだ作りをしていきたいですね。「神さま ありがとう」の気持ちをいつも忘れずに過ごして行きましょう。        
                                                       園長 藤本昭子
                                                   

11月の聖句「恵み深い主に感謝しましょう」  詩編136編1節

 秋の風が気持ちよく吹き、園庭の木々も少しずつ色づいてきました。
この季節は、たくさんの実りを神さまに感謝する「収穫感謝」の時です。
聖書の詩編には、こう書かれています。

   「恵み深い主に感謝せよ。その慈しみは永遠に」(詩編136:1)

 お米やくだもの、野菜ができるのは、太陽や雨、そしてそれを育ててくださる多くの人たちのおかげです。
 神さまは、そのすべてを通してわたしたちを生かしてくださっています。
子どもたちが「ありがとう」と言える心も、神さまのくださった大切な実りです。お友だちと遊ぶこと、先生のお手伝いをすること、誰かにやさしくできることそれらもすべて、神さまの恵みの中で育っている姿です。
 園庭に舞う落ち葉やどんぐりを見つけて、子どもたちは目を輝かせています。季節のうつり変わりを感じながら、命のつながりを小さな心で学んでいます。「今日もありがとう」と祈るその声に、神さまはやさしく耳を傾けておられることでしょう。
 この秋、自然の実りといっしょに、子どもたちの笑顔と優しさの実りにも感謝しましょう。神さまの愛が、これからもひとりひとりの歩みをやさしく包んでくださいますように。

                                       チャプレン 司祭 窪田真人