3月の主題「3歳児 よろこびあう」「4.5歳児 希望をもって」

 あっという間に過ぎてしまったこの1年。朝、子どもたちを玄関で迎えると「おはようございます!」元気一杯に入ってくる子や、恥ずかしそうに小さな声で「おはよう」と言う子、おはようをタッチだけで返して来る子など様々です。
 3月、たくさんの経験を重ねて、年長児が巣立ちの時を迎えようとしています。子どもたちの朝の姿を見ながら、もう少しゆっくり時間が経ってくれるといいな・・・と思ってしまいます。
 幼稚園生活での3年間は人生の中で最も変化のある時ではないでしょうか。身体の成長は目に見えてわかりますが『心の成長』それは木に例えるならば根っこの部分となります。3年前、泣いていた子も今ではどうでしょう。やりたいことを見つけてじっくり仲間と取り組み、成長の階段をどんどん進んでいます。大きな木になるには外から見える部分だけではなく、地面の下に伸びる根っこが大事で、太く長い根っこがあれば、風が強く吹いても倒れない木となることでしょう。これからの出会いや経験が根っこを育て、木を大きくし枝を増やし見事な大木となっていきます。年少さんや年中さんもこれからどんどん根っこを伸ばしていくことでしょう。
 この1年、愛情という水をたっぷりと注いでくださった保護者の皆さま、この愛情の土台があることで子どもたちは安心して共に喜び合える友だちや先生と園生活楽しく過ごすことができました。
 子どもたち一人ひとりに賜物を与え、成長を見守ってくださった神さまに感謝すると共に、これからも『光の子』として希望をもって自分らしく未来を歩んで欲しいと願います。
 子どもたちは、いったいどんな花を咲かせてくれるのでしょう。期待して待っています。
                                                          園長 藤本昭子
                                                   

3月の聖句「主よ、あなたの道をお教えください」 詩編第86編11節

 卒園・進級の時期が近づいてきました。子どもたちは新しい一歩を踏み出します。期待とともに、不安も胸に抱いていることでしょう。見守る大人もまた、「この先、どんな道を歩むのだろうか」と思わず考えさせられます。
 詩編86編には、「主よ、あなたの道をお教えください」という祈りがあります。それは、迷わないための言葉ではなく、迷いながらも歩み続けるための祈りです。
 私自身、西洋坊主になるとは思いもしない道を歩んできました。ネクタイを締めてピシッとしたスーツを身につける。今となっては遠い昔の話ですが、それもまた流れる大河のごとくと心得ていいのでしょう。人生の道は、最初から見えているものではなく、振り返ってはじめて「道」だと気づくものなのかもしれません。
 卒園・進級という節目に、子どもたち一人ひとりが、自分の歩幅で安心して歩んでいけますように。そして大人もまた、その歩みを静かに支える存在でありたいと願います。
 どうかこの小さな歩みの一つひとつが、神のまなざしの中で守られ、やがてそれぞれの人生が、神の慈しみに貫かれた一本の道として結ばれていきますように。

                                                       チャプレン 司祭 窪田真人